西武投手陣はなぜ連日の大量失点? 辻監督を悩ます12球団ワーストの「417」

前日28日でも今井が初回に3安打2四球でいきなり4失点

 西武投手陣が1イニングに大量失点するのは、この日に限ったことではない。前日28日の同カードでも、先発の今井達也投手が初回に3安打2四球でいきなり4点を奪われ、結局5回7失点を喫した。打線が0-7の大劣勢から引き分けに持ち込む粘りを見せたが、この日は東京五輪で株を上げた伊藤に付け入る隙がなかった。

「昨日みたいなこともあるわけだから、投手はより強い気持ちで攻めていってほしいんだけれどね……」と嘆いた辻監督。「大量失点にはやはり四球が絡んでいる。せっかく追い込んでも、ファウルで粘られて四球とかね」と強調した。

 実際、西武のチーム与四球はこの日の6を合わせ、両リーグを通じてワーストの「417」に上る。これに次ぐのはソフトバンクの「344」とは大きく差が開いている。これがリーグワーストのチーム防御率3.98の要因にもなっていると、指揮官は見ている。

「ウチの投手にはもっと大胆に攻めてほしい。ベース板の上(ストライクゾーン)に投げておけば、相手が打ち損じることもあるし、味方がファインプレーで助けてくれることもあるわけだから」と辻監督は口を酸っぱくして何度も語っている。懸案の投手力強化には、まず四球減が欠かせない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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