「初めて絶望を味わった」19歳“令和の野球女子”が語る挫折と女優に生かす経験

主人公の舞と衝突する美希を演じる池田朱那さん【写真:(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】
主人公の舞と衝突する美希を演じる池田朱那さん【写真:(c)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会】

「野球をやめることは罪深いような気がしてしまって、言い出せなかった」

 子どものころ、元巨人・阿部慎之助選手に憧れていました。巨人という強いチームをまとめながら、自分のプレーや練習もおろそかにしない。4番としても、捕手としても、チームを担っていて「こんな選手になりたい」と思っていました。私はパワーがなかったので、阿部選手のようにホームランをたくさん打てる力のある選手に魅力を感じていたんです。

 小学生になってすぐ野球を始めた私は、チームの中でも上手と言われることが多かったのですが、中学生になってからは男の子との体格差に敵わなくなってしまいました。兄を追いかけて入ったボーイズチームは強豪チームで、みんな身体も大きくて。私は身長が伸びず、打てなかったし、走るのもみんなより遅かった。野球をやっていて初めて絶望を味わいました。毎日、家に帰って泣いてばかり。でも、野球をやめることは罪深いような気がしてしまって、言い出せなかったんです。

 周りには「私は女子プロ野球選手になるんだ」と常に言っていました。これまでお世話になった監督は期待してくれていたし、7年間も野球をやらせてくれた親にも「野球をやめたい」と言い出せませんでした。中学1年の2月に野球をやめたのですが、監督に報告するときも泣いてしまいました。私には野球しかなかったので、野球で負けたことに対して、自分でもどうしたらいいのか分からなかったんです。男の子に敵わなくなってしまったことが悲しかったんだと思います。

女優業に生きる野球の経験「7年間やっていたことが無駄ではなかったんだと」

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