佐藤輝2軍落ちでセ新人王争いの行方は? チームへの貢献度で見る最有力候補

リリーフ投手では12球団トップタイのWARを記録する栗林

 では、新人王候補の3人を見ていこう。

 まず佐藤輝だ。ここまで374打数95安打の打率.254、23本塁打60打点の成績をマークし、WARは1.4。代替可能選手に比べて、1.4勝増やしたとされる。同じ打者の牧のここまでのWARは1.3。同一リーグ内の野手では巨人の吉川尚輝内野手やDeNAの宮崎敏郎内野手、阪神の梅野隆太郎捕手らと同水準となる。

 では栗林はどうだろう。ここまで23セーブをマークし、防御率0.47と驚異的な数字をマークする右腕のWARは1.7。パッと見は佐藤輝、牧と大きな差がないようにも見えるが、栗林はリリーフ。イニング数が少ないリリーフのWARはどうしても打者や先発は低くなる傾向がある。

 リリーフでWAR1.7は西武の平良海馬投手と並び、セパ両リーグを通じてトップタイ。同水準にはDeNAの今永昇太投手や中日の福谷浩司投手、チームメートの森下暢仁投手ら各球団の先発ローテ投手が並ぶ。それだけ栗林の貢献度は高いと言える。

 今後の活躍次第でこのWARも変動することになるが、現状の貢献度で言えば、栗林が最も新人王に相応しい存在と言える。5年以上の取材経験のある新聞社、通信社、放送局のプロ野球担当記者の投票によって決まる新人王。最終的にこの栄冠を手にするのは誰になるだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY