西武・栗山、2000安打達成後の打率は.391 逆転CS進出へ、ポイントゲッターの重責

野茂英雄氏「お互い常識が合い、話すことを理解してくれる」

 野茂氏がメジャーへ移籍し、日米球界に衝撃を与えた1995年当時、栗山はまだ小学6年生だっただけに、感激はひとしおだろう。栗山はプロ入り後、その野茂氏と自主トレを一緒に行うなど親交を結んだ。

 憧れの人から「栗山選手は野手で、(私と)投打が違いますが、お互い常識が合い、私が話すことを理解してくれますし、栗山選手が話してくれることも(私自身)理解できる。年は離れています(15歳差)が、いい関係だと思います」と評されるまでになった。

 実際のところ、栗山は満足感に浸っていられる状況ではない。“山賊打線”の状態はなかなか上がらず、栗山と中村剛也内野手のチーム野手最年長コンビにはポイントゲッターとして期待されるところが大きい。この日も1回に中前適時打を放ったのが中村で、2人で全打点を稼いだ。チームは依然5位に低迷しているが、大逆転CS進出へ向けて、プロ20年目・38歳のベテランはフル回転する。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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