卓球パラリンピアンが絶妙コースに投球披露 場内喝采の始球式は「足がガクガク」

始球式を務めた竹内望選手【写真:球団提供】
始球式を務めた竹内望選手【写真:球団提供】

東京パラリンピックに出場した卓球女子の竹内望選手

 卓球女子日本代表として東京パラリンピックに出場した竹内望選手が16日、鎌ケ谷スタジアムで行われたイースタン・リーグの日本ハム-ロッテで始球式を務めた。初めて臨んだマウンドで「緊張した」と言いながらも、左腕から見事にノーバウンド投球を披露。低めの絶妙なコースに決まり、場内から温かい拍手喝采を浴びた。

 竹内選手は千葉県鎌ケ谷市の小学校、中学校出身。幼少期より右肩から右手の指先にかけて障害があったが、小学4年から本格的に始めた卓球で厳しい練習を積み重ねて東京大会でのパラリンピック初出場を果たした。

 見事な1球を投じ「終わってみれば足がガクガクでした(苦笑)。これまで芸能人の方たちの始球式を見ていて、きっとキャッチャーまで遠いんだろうな、と思っていたのでとにかくボールが届いてよかったです」と笑顔を見せた。

 世界の舞台を振り返り「(初のパラリンピックでは)これまでの大会とは違う神秘的なものを感じました。もう一度、3年後のフランス・パリ大会であの舞台に立ちたい。そして今度こそメダルを狙いたい」と竹内選手。今回の女子シングルス(クラス10)では、4大会連続金メダルの女王、ナタリア・パルティカ選手(ポーランド)に敗れたが、気持ちはすでに3年後のフランス・パリ大会に向いていた。

【実際の映像を見る】絶妙なコースに華麗な投球を披露したパラリンピアンの竹内望選手

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