ロッテ国吉佑樹は澤村拓一の“再来”か 途中加入してブレークした理由に迫る

昨年の澤村のような活躍、離脱中の唐川の穴を埋めている

 ロッテはチーム全体の奪三振率が6.97とリーグで2番目に低く、投手陣全体が打たせて取る投球を展開する傾向に。国吉も移籍後は速球とカットボールでゴロを打たせており、各種の数字を見てもグラウンドボールピッチャーへのモデルチェンジが機能している。

 選手の獲得や補強は対象の選手の特性や長所を調査した上で、チームにプラスになるという判断のもとで進められる。国吉と同じく昨季途中にトレード加入し、チームの2位フィニッシュに貢献した澤村拓一投手(レッドソックス)の再来のような活躍を見せる国吉の獲得は、期待通りの成果をもたらしているといえそうだ。

 今季の防御率が1.88という素晴らしい投球を続けてきた唐川の離脱は、チームにとっても非常に大きな痛手となる可能性が高かった。その穴を最小限にとどめている国吉の存在は、チームが中断明けに好調を維持している大きな要因の一つとなっている。

 今後も安定感のある投球を続け、チームに2005年以来となるリーグ優勝をもたらすことができるか。身長196センチの巨躯に違わぬ存在感を発揮している新戦力が、優勝争いを繰り広げるチームに勢いをもたらしているのは疑いようのないところだ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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