「素晴らしいもの持ってる」 帝京大捕手・大友宗をスカウトが評価する最大の武器は

スカウトは遠投120メートル、二塁送球1.80秒の強肩を評価

 この日、チームは7回に逆転されて2-4で敗れたものの、大友は2回1死二塁で先制となる左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、先発の鈴木翔也投手(3年)を6回まで無失点と引っ張った。

 バックネット裏に訪れていた巨人、楽天のスカウトが高く評価したのはその強肩。遠投は120メートル、二塁送球は最速1.80秒を誇り、これはNPBの1軍の選手と比較しても引けを取らない。

 楽天の部坂俊之スカウトは「肩に関してはプロでもやっていける」と断言し「スローイングや肩の強さはとても素晴らしいものを持っている。まだ、捕手としての経験が浅いところがあるが、ブロックやリードの面はこれからの練習でなんとかなるでしょう」と、未完の“好素材”として評価する。

 また、巨人の内田強スカウトも「素材的にはとてもいい。(大化けの予感も)有り得ます」と期待。「飛ばす力も肩の強さも良いものを持っています。真上から送球するので、送球が横に逸れにくい。また、立ち姿が春からの成長を感じています」と、将来性やスローイング技術に言及した。

 プロ入りという壁が高いことは分かっている。にも関わらず、「子どもの頃からの夢だった」と挑戦することを決めた大友。今までにない緊張を感じつつ、秋季リーグはこれからも続く。来月11日、ドラフト会議での吉報を信じ、帝京大の扇の要として戦い続ける。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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