大谷翔平よりゲレーロJr.が「MVPにふさわしい」 6年前の“経験者”が断言するワケ

ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.【写真:AP】
ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.【写真:AP】

ドナルドソン「私はショウヘイの価値を落とす気はない」

 投打両方で輝くエンゼルスの大谷翔平投手か、3冠王の可能性もあるブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手か。今季のア・リーグMVPは2人が“最有力候補”とみられている。そんな中、ブルージェイズ時代の2015年にMVPに輝いたツインズのジョシュ・ドナルドソン内野手が、ゲレーロJr.を推した。カナダのメディア「トロント・サン」が伝えている。

 ドナルドソンは、打点王に輝いた2015年にMVPを受賞。35歳の今季も24本塁打を放つなど気を吐いている。通算1168安打、249本塁打をマークしているスラッガーは「私の意見では、ブラッドは毎日のように試合を左右する活躍をしている。それが私にとっては最も価値のあることだ。彼ら(ブルージェイズ)は素晴らしい打線を持っているが、ブラッドがいなければそれは同じチームではない。これは大きな違いだ」と、ゲレーロJr.を推す理由を明かした。

 さらに「MVPについて話すとき、私はいつも(2015年に)自分と(エンゼルスのマイク)トラウトを比較するときに聞かれた議論に戻るんだ」と説明。「彼が価値のある選手だということに疑いの余地はないが、勝利が全てだといつも私は言っていた。そのために私たちはプレーしている。勝ってポストシーズンに行くためにね」とし、次のように強調している。「所属チームがそうでないのなら、リーグ全体で最も価値のある選手にはなれないと思っている。優勝争いをしているチームで最も価値がある選手であることが、私にとっては最も価値のあることだ」。

 6年前、ブルージェイズはア・リーグ東地区を制覇。一方、エンゼルスは地区3位に終わった。今季もブルージェイズはプレーオフ進出を争い、エンゼルスは下位に甘んじている。

 もちろん、大谷には敬意を表している。「私はショウヘイの価値を落とす気はない。彼がやっていることは信じられないほど素晴らしい。ブラッドは毎日試合に出て、打線の中軸で桁外れなシーズンを送っているというだけのことだ。彼ら2人がやっていることは極めて特別で珍しい。私たちはそれを感謝しないといけない」と語る。

 ただ、ゲレーロJr.は“不利”を乗り越えて活躍を続けているとも。「ブルージェイズがフロリダでシーズンを始め、バッファロー、そしてここ(トロント)へと移らないといけなかったことも考慮しないといけない。3つの大きな移動は動揺をもたらすものだ。再調整が必要になってくるし、それは難しいことだ」とし、「彼(ゲレーロ)がしていること、得ている評価は本当に類まれなものだ。彼はそれらを受けるにふさわしいよ」と主張を続けている。

(Full-Count編集部)

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