広島・菊池涼ついに陥落か…セの「GG賞」は波乱? データで予想する“最有力候補”

広島・菊池涼介【写真:荒川祐史】
広島・菊池涼介【写真:荒川祐史】

守備の総合指標「UZR」でみるゴールデングラブ賞の行方は?

 ペナントレースは残り30試合前後となり、最終盤を迎えた。セ・パともに熾烈な優勝争いに注目が集まる一方、個人成績による栄冠の行方も気になるところだ。守備の名手に贈られる「ゴールデングラブ賞」もそのひとつ。プロ野球担当記者による投票で選出されるが、現時点での“有力候補”たちをデータ面から見てみたい。今回はセ・リーグ編。

 用いたのは、守備全般での貢献を示す「UZR(Ultimate Zone Rating)」。リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを表す。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照した(数値は19日時点)。

○投手
 防御率と奪三振で“2冠”をひた走る中日の柳裕也がUZRでも「2.4」でトップに。100イニング以上投げている先発投手で比べても、2位の阪神の伊藤将司は「0.6」と離れている。柳は勝利数でもリーグトップに1差となっており、「投手3冠&GG賞」の可能性も残す。

○捕手
 中日の木下拓哉が「4.2」でリーグトップ。12球団随一の投手陣を支える扇の要の貢献ぶりは、数値にも表れている。2位は巨人の大城卓三で「3.4」、3位はヤクルトの中村悠平で「0.6」。昨季まで3年連続で受賞していた阪神の梅野隆太郎は「-1.7」でマイナス評価となっている。

○一塁手
 阪神のジェフリー・マルテが「0.5」でトップ。昨季に初受賞した中日のダヤン・ビシエドは「-0.8」で現状では2位となっている。3位以下はヤクルトのホセ・オスナが「-4.3」、DeNAのネフタリ・ソトが「-4.3」。全体的に貢献度は低い争いになっている。

8年連続受賞中の広島・菊池涼を上回るのは巨人・吉川

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