19点も防いでいる西武源田…パの「GG賞」は順当? データで予想する“最有力候補”

オリックス・宗佑磨【写真:荒川祐史】
オリックス・宗佑磨【写真:荒川祐史】

遊撃は議論の余地なし? 西武・源田は全ポジションで最高数値

○二塁手
 ロッテの中村奨吾が「5.9」で抜け出している。2位には楽天の浅村栄斗が続くが「-2.4」とマイナス評価に。昨季に初受賞した西武の外崎修汰は4月に左腓骨骨折で長期離脱。7月に1軍復帰を果たしたものの、規定に達していない。

○三塁手
 登録は外野手だが、今季は主に三塁で出場しているオリックスの宗佑磨が「10.7」でトップ。楽天の茂木栄五郎が「9.9」で続く“2強”となっている。昨季初受賞した楽天の鈴木大地は今季、主に一塁で出場している。抜群の身体能力を見せる宗が初の栄冠に輝く可能性もある。

○遊撃手
 議論の余地はないかもしれない。3年連続で受賞している西武の源田壮亮が「19.7」で圧倒的は数値を叩き出している。両リーグの全ポジションを通じて最高で、コロナ禍で離脱があった今季も名手ぶりは健在だ。2位はロッテの藤岡裕大で「9.0」、3位はソフトバンクの今宮健太で「7.8」とハイレベルだ。

○外野手
 ポジション別でみると、左翼はロッテの35歳ベテラン・荻野貴司が「5.8」でトップ。中堅は「6.3」で楽天の辰己涼介、右翼は「9.2」で楽天の岡島豪郎となっている。昨季に外野手部門で受賞したソフトバンクの柳田悠岐、日本ハムの大田泰示、西川遥輝の3人からガラリと顔ぶれが変わる可能性もある。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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