ロッテは効率的、鷹は”あと1本”が出ない? データで見るパ球団の「勝負強さ」は

チーム打率、得点ともに2位ながら、WPAはリーグ5位のソフトバンク

 WPAの2位はリーグ順位でも2位のオリックス。ロッテとは大きく引き離されているものの、「WPA」は-0.09となっている。オリックスはリーグトップのチーム打率.250を記録しているが、チーム得点は同3位の453得点。ここ一番での勝負強さの面で、ロッテと差が生まれている。

 オリックスに次ぐ3位は西武。WPAは-0.34でオリックスと遜色はない。今季はチーム打率.245が4位タイ、441得点は5位と山賊打線としては物足りないが、このWPAを見る限りは、決してチャンスで1本が出ていないわけではない。WPAが-2.58で4位の楽天とチーム打率、チーム得点数に差はなく、リーグワーストのチーム防御率4.05の投手陣次第で浮上の余地があったと言える。

 この2チームに続くのが、リーグ4位に沈み苦戦を強いられているソフトバンク。WPAは-2.59となっており、勝負どころでの1本がなかなか出なかったチーム状況を映し出している。ソフトバンクはチーム打率.249、チーム得点457は共にリーグ2位。にも、関わらず、WPAが大きくマイナスになっているということは、勝利期待値を大きく上昇させる接戦での一打は少なく、勝利期待値の変動に大きく寄与しない場面や大量リード時、大量ビハインド時では一本が出ていたということになる。

 パ・リーグでワーストは最下位に沈む日本ハム。WPAは他5球団から大きく引き離され、-9.38と惨憺たる数字になっている。日本ハムはチーム打率.231、チーム得点353はいずれもリーグワースト。なかなかヒットも出ない上に、チャンスでもあと1本が出ないという、苦しいチーム状況が、このデータからも分かる。

(Full-Count編集部)

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