守護神に復帰したDeNA山崎康晃が許した決勝打… 試行錯誤が続く“現在地”は?

DeNA・山崎康晃【写真:荒川祐史】
DeNA・山崎康晃【写真:荒川祐史】

不振の三嶋と“守護神交代”…18日には今季初セーブを挙げていた

■ヤクルト 2ー1 DeNA(22日・横浜)

 DeNAの山崎康晃投手が22日、守護神復帰後初めて横浜スタジアムのマウンドで登板し、決勝適時打を許した。本拠地・横浜スタジアムでのヤクルト戦で、9回に代打で登場した中村悠平捕手から痛打。侍ジャパンの一員として東京五輪で金メダル獲得に貢献し、今月16日には国内FA権も取得した右腕の現状はどうなっているのだろうか――。

 山崎にとっては、酷な起用ではあった。1-1の同点で迎えた9回、三浦大輔監督はまず3番手としてエドウィン・エスコバー投手を投入。しかし、1死一、二塁のピンチを作り、途中出場の渡邉に代打・山田が送られると、イニング途中ながら山崎にスイッチ。「もともとイニング途中からの登板も、ないわけではない。プランは何パターンか考えていた」と指揮官。最初から2段構えの継投だった。

 山崎はカウント3-2から、山田に外角低めのスライダーを打たせて遊ゴロに仕留めたが、併殺は取れず。なおも2死一、二塁で、代打の中村に真ん中に入った150キロ速球をとらえられ、中前に決勝打を許した。

 その後、途中出場の元山にも右前打を浴びて2死満塁とされたが、塩見は153キロの速球で空振り三振に斬って追加点は与えず。試合はこのまま1-2で競り負けた。三浦監督は山崎を「しんどい場面でマウンドに上がってもらった。なんとかしようと投げてくれたと思います」と責めなかった。

 山崎は昨年7月下旬、不振に陥って守護神の座を三嶋一輝投手に譲った。今季も開幕から役割はセットアッパー。プロ入り以来、落差の大きいツーシームと150キロ超の速球で相手打者をなで切りにしてきたが、活路を求めて今季後半戦から縦に割れるスライダーを増やしている。ややシュート気味に落ちるツーシームとは逆方向へ曲がる球とあって、効果は上々。この日も、山田に対して投じた8球中6球がスライダーだった。今季防御率は2.47。投球の幅が広がったことは間違いないが、まだまだモデルチェンジの途上といったところだろう。

 ここに来て、三嶋の不調を受けて守護神に返り咲き。今月18日の広島戦(マツダ)で今季初セーブを記録していた。この日も9回を抑えてチームがサヨナラ勝ちを収めていれば最高だったが、首位に浮上したヤクルトの方が一枚上手だった。シーズン最終盤に向け、起用法はどうなるのか目が離せない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

朝日新聞スポーツシンポジウム

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