MVPの行方は「たった一つ」 大谷翔平が“絶対優位”の根拠を米専門誌が紹介

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

二刀流での大活躍は「一度も成されたことがない」歴史的快挙

 ア・リーグの本塁打キング争いが熾烈さを増している。シーズンは最終盤に入ったものの、現在エンゼルス・大谷翔平投手が45本で3位。1差の46本で、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手とロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手が首位を走る展開だ。ただリーグMVPとなれば、大谷の一択だという論調が米国では根強い。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」が「ア・リーグMVPの選択肢はたった一つだ」と題する原稿で伝えている。

 記事によれば「ア・リーグのMVP争いはここへ来て突然議論する価値があるものとなっている。1か月ほど前には考えられなかったことだ」と指摘。MVPレースにさざ波が立っていると指摘している。

 現在ゲレーロJr.は打率.322と46本塁打という2部門でア・リーグ首位。OPSは1.025に達する。ただこの記事は、MLB史上で同じような成績を残した選手は何人もいると指摘、一方で大谷の活躍は「一度も成されたことがない」としている。

 大谷は投手として9勝2敗、防御率3.28。打者として45本塁打、95打点、OPS.953。記事では「オオタニが同じことをしない限り、もう二度と見ることはできない活躍だ」とその希少性を指摘する。「(当時史上最多の61本塁打を記録した)1961年のロジャー・マリス、(防御率1.12を記録した)1968年のボブ・ギブソンと同様、あるいは彼ら2人を幾分掛け合わせたように、オオタニは2021年シーズンが何たるかを定義づけている」と、歴史的な“事件”であるとしている。

 さらに、大谷の背番号17にちなんで「MVPにふさわしい17個の理由」を紹介している。例を挙げれば「同一シーズンで20先発登板以上&9本塁打以上はオオタニが初」「投手と打者で球宴に選出されたのはオオタニが初」「ア・リーグの選手で44本塁打&23盗塁を記録したのはオオタニで4人目」「打数100以上が対象で、オオタニのスプリットはMLB投手の中で最も打つのが難しい球種(被打率.067)」といったものだ。だれもやったことがない道を歩く大谷のほうが、文字通りリーグ最優秀選手には近いようだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY