四球攻めでも大谷翔平から感じた余裕 仲良しバットボーイに「言ったでしょ」と予言

バットボーイのスティーブ・パルドさん【写真:小谷真弥】
バットボーイのスティーブ・パルドさん【写真:小谷真弥】

申告敬遠は予言の通り!? バットボーイに「ほら、言ったでしょ?」

「ショウヘイは僕のところに来て『ほら、言ったでしょ?』と。だから僕たちは笑い出してしまったんだ」。この四球で3戦11四球のリーグ新記録。本塁打王争いをする中での四球攻めはフラストレーションが溜まってもおかしくないが、いまの大谷には敵軍の戦略を予想、俯瞰する精神的な余裕もある。タイトル争いへタフなゲームが続く中で、この余裕は決して無駄にならないはずだ。

 投打の二刀流をこなすだけの能力はもちろんだが、大谷には水原通訳が「鬼のメンタル」と例える精神力の強さがある。新人マーシュも大谷について「調子が良くなくても落ち着いている。メンタルでも多くの選手たちを凌駕している」と語っていた。この日の押し出し四球を含む2四球はボール球を確実に見逃していた。マドン監督は「非常に素晴らしかった。ショウヘイが(ボール球に手を出さず)四球を受け入れていることが、私は良いことだと思う」と称えた。

 本塁打王争いでは、両リーグトップ46本のブルージェイズ・ゲレーロJr.、ロイヤルズ・ペレスと1本差のままだ。今季98打点で日本人選手では2007年松井秀喜(ヤンキース)以来14年ぶりの大台到達は目前。2008年イチロー(マリナーズ)以来の100得点もあと「1」だ。

「アメージングな人だね。とても謙虚で話好き。ベリークールな人だよ。素晴らしいプレーヤーで、彼のような選手はおそらく生涯見られないと思う」とパルドさんは期待を込めた。まずは26日(同27日、試合開始5時7分)。両リーグでは1918年ベーブ・ルース以来103年ぶりの偉業達成を期待したい。

【動画】大谷翔平の“予言”が的中? バットボーイが証言、申告敬遠で一塁に進む際に見せた意味深な笑顔

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