中日・山井大介が現役引退 日本シリーズ“完全試合”の伝説、竜一筋20年に幕
昨オフも去就熟考もコロナ禍で不完全燃焼、現役続行を決断
その後も先発、中継ぎと役割問わずにチームに貢献。2012年にはセットアッパー、クローザーとしてキャリア最多の56試合に登板し、4勝3敗15セーブ13ホールドをマーク。WBCの日本代表候補にも名を連ねた。2013年には6月28日のDeNA戦で史上77人目となるノーヒットノーランを達成し、2014年には先発として27試合に登板して13勝5敗、勝率.722で最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した。
2014年オフには取得していた国内FA権を行使せず、3年契約を結んで中日に残留。2015年には開幕投手も任された。2017年には802日ぶりの先発勝利を挙げた8月31日のDeNA戦でプロ初本塁打も。2018年5月22日のDeNA戦では史上9人目の40代での完封勝利も達成した。
昨季は6試合に登板して勝利なし。引退も頭によぎったものの、新型コロナ禍における変則シーズンで不完全燃焼に終わったことから現役続行を決断。今季はファームで19試合に登板してチームトップの7勝をマークしたが、1軍での登板機会はなし。チームが若手起用へと舵を切っていることもあり、身を退くことを決めた。
大仕事を果たすことで絶大なインパクトを残してきた山井。乱視矯正のために着用していたゴーグル姿から「ウルトラマン」とも称されてファンにも愛された。山田久志、落合博満、高木守道、谷繁元信、森繁和、与田剛と6人の監督のもとでプレーした20年間。黄金期も、その後の低迷期も知る大ベテランが現役生活に幕を下ろす。
(Full-Count編集部)