高校2年夏の初HRから1年間で24発 ドラフト候補に駆け上がった日本航空エドポロの覚醒

覚醒した高2の夏、部活動再開後の練習試合で初本塁打を放つ

 高校入学後も1年時は本塁打ゼロ。中学の頃からプロ野球選手を目指していたエドポロは、自信を失っていた。“覚醒”したのは高校2年生の夏だった。新型コロナウイルス感染拡大で部活動ができなくなり、高校2年生の6月まで約4か月、個人練習で技術を磨きながら、多くのメジャーリーガーの動画を見た。部活動が再開して最初の練習試合。“人生初”の本塁打を放つ。

「動画を見ていて感覚を掴みました。詰まっても打球が飛ぶことが分かって、詰まるのを恐れずにスイングするようになりました。逆方向への打撃はバットに当たった瞬間、手首を返すイメージにしたら打球が伸びるようになりました」

 自慢のパワーをバットに伝え、甲子園で見せた二塁打のように逆方向へも強い打球を飛ばす感覚を得た。そして、覚醒したエドポロは本塁打を量産した。

「プロしか考えていません。指名されると信じて、プロに入った後を考えて練習しています。仮に育成でも、すぐに支配下登録される自信があります」。新型コロナの影響で対外試合が大幅に減る中、初めての柵越えから約1年間で24本塁打。急激な成長曲線を描いて、プロも注目する選手にまで駆け上がった。

(間淳 / Jun Aida)

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