源田か、和田か、荻野か… 誰が獲っても初タイトルなパ盗塁王争いを占う

高い出塁率を活かして盗塁数を増やしている荻野

 荻野は4月から6月までは月平均4盗塁というペースで推移し、7月も9試合で2盗塁を決めていたが、8月には0と全く上積みできず。しかし、9月に入ってからは24試合消化時点で5盗塁と再びペースを上げており、今後の上積み次第となっている。9月は打率.289に加えて、出塁率.396と非常に高い確率で塁に出られているため、盗塁を決めるチャンスの多さを活かして、先を行く2選手との差を詰められるかにかかってきそうだ。

 最後に、各選手の“お得意様”と苦手な相手がそれぞれ表れている、対戦チーム別の成績についても確認したい。

 源田はそれぞれ対戦打率が.290を超えるロッテと日本ハムから多くの盗塁を記録。また、対戦打率.259の楽天からは4盗塁で、対戦打率が.230台以下のオリックスとソフトバンクからの盗塁は少ない。源田の場合は、打率と盗塁数の間にある程度の相関性が見られると考えられそうだ。また、交流戦期間中に出場できなかった点は、盗塁王争いにおいても大きな痛手となっている。

 和田は盗塁を決めた場面のほとんどが代走としての出場で、走るチャンスの数が打撃の調子に影響されないこともあり、多くの相手からコンスタントに盗塁を決めている。ソフトバンクと西武にはやや苦戦しているが、昨季はソフトバンクからも6盗塁を記録。強肩で知られる甲斐拓也捕手を相手にしても走れることを示しているだけに、和田にとっては、残る試合でこの2カードの成績を向上させられるかがカギとなりそうだ。

西武とロッテの間での捕手による盗塁阻止も鍵を握る

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