オリ山本由伸は24連勝した田中将大にも匹敵? “投手11冠”でMVP間違いなし

オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】
オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】

ありとあらゆる部門で12球団トップの成績を残す今季の山本

 2位・ロッテに1.5ゲーム差をつけてパ・リーグ首位に立つオリックス。25年ぶりのリーグ優勝に向けて戦うチームの中で、出色の働きを見せているのがエースの山本由伸投手だ。2日のソフトバンク戦では2安打完封勝利。破竹の13連勝で、ここまでハーラートップを独走する16勝をマークしている。

 今季はここまで16勝、防御率1.42、182奪三振をマークし“投手3冠”。この他にも完投数、完封数、QS数、QS率、投球回、被打率、K/BB、WHIPなど、ほぼ全ての部門でリーグトップの数字を記録し、実に“11冠”。勝率.762はチームメートの宮城大弥投手に次ぐ2位と、輝かしい成績を残す。沢村賞はもちろん、25年ぶりの優勝となれば、リーグMVPもほぼ間違いない働きぶりだ。

 今季の山本の圧巻の投球内容はこうした主要な投球成績だけでなく、さまざまな指標でも驚異的な数字を叩き出している。セイバーメトリクスの指標などで分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを用いて、山本の傑出ぶりを読み解いてみたい。

 山本の奪三振率を表す「K%」は28.0%で12球団トップ。2位の柳裕也投手(中日)が26.0%と肉薄しているが、その次の宮城が22.3%と離れている。奪三振割合と与四球割合の差を示す「K-BB%」は22.5%で、これは両リーグでも群を抜いて傑出している。

2013年の田中将大よりも、山本は「WHIP」などの指標で上回る

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