“二刀流”大谷翔平は歴史的な活躍、投手は故障に苦しむ…日本人8選手の2021年

澤村拓一が日本人唯一のPO進出、先発投手は故障に泣く

 パドレスに移籍したダルビッシュ有投手には前半と後半で全く色合いの違う1年だった。6月までに7勝(2敗)を挙げたものの、終わってみれば8勝11敗、防御率4.22。股関節の張りに悩まされ、7月から9月にかけては7連敗。9月28日の登板を最後にIL入りしシーズンを終えた。2年ぶりの200奪三振にも1つだけ届かなかった。

 マリナーズの菊池雄星投手も浮き沈みの大きな1年を送った。前半戦で6勝を挙げ球宴にも選ばれたものの、後半は勝ち星を伸ばせず終わってみれば7勝9敗、防御率4.41。最後は先発ローテーションを外され、規定投球回にもわずかに足りなかった。

 ツインズの前田健太投手は大リーグ6年目で初の開幕投手を務めた。先発陣の中心として期待は大きかったものの、8月に右腕の張りでIL入り。右ひじ靭帯を痛めているのが判明し、トミー・ジョン手術を受けて再起を期す。シーズン成績は21試合に投げ6勝5敗、防御率4.66。

 日本ハムからレンジャーズへ移籍した有原航平投手もコンディションに悩まされた。開幕から先発陣の一角を占めたものの、5月に戦線離脱し右肩の動脈瘤修復手術を受けた。9月に復帰し、計10試合で2勝4敗、防御率6.64。ただ最後はメジャー昇格の前提となる40人枠からも外され、傘下3Aに戦いの場を移した。

 貴重な救援右腕としてシーズンを全うしたのがレッドソックスの澤村拓一投手だ。55試合に投げ5勝1敗、防御率3.06。7月と8月に2度のIL入りを経験したもののすぐに復帰し、タフなところを見せた。レッドソックスはア・リーグのワイルドカード枠に滑り込み、日本人選手では唯一ポストシーズンに進む。

(Full-Count編集部)

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