鷹が描く壮大な拡大3軍制プランとは? リスク覚悟で外国人育成に乗り出す意味

現状の育成選手数を増やし、支配下登録も合わせて100人編成とする計画

 拡大の計画としては現状、年間80試合程度の実戦機会を倍近い130試合から140試合に増加。それを可能にするためには選手数も必要となるだけに、育成選手数を現在の20人前後から30人ほどまで増やし、支配下登録選手と合わせて計100人超のチーム編成とする計画だ。10月11日のドラフト会議でも「育成の指名は従来より多い」(三笠GM)という。

 外国人の若手有望株獲得は球団にとっても新たなチャレンジとなる。今回、加入が決まった3選手のうち、最年少は16歳のへラルディーノ。アルメンタも17歳と、日本では高校1年生と2年生の世代だ。当然、これまでにそれほどの若い世代をチームに抱えたことはなく、三笠GMは「日本人でもその年齢の選手を迎え入れる経験ないので、大きなチャレンジと思っている」という。

 家族と離れ、言葉も文化も分からない異国へ移り住んでくる3選手。経験ある外国人選手でも適応に苦労するだけに、若い選手の苦労は計り知れない。それだけに、球団としても「大きなチャレンジで、従来の外国人選手を迎え入れるのとは違うサポート体制が必要だと思っています。プロ野球での外国人サポートという枠を取り払って考えた方がいいかな、と思っていて、高校に留学してきたりする選手がいるので、受け入れてる学校にもアドバイスを聞いて、独自のプログラムを作っていきたい」と思い描いている。

ドミニカやメキシコの選手はキューバ出身選手のような“亡命リスク”はないが…

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