戦力外通告がいよいよ本格化 かつての“ドラ1投手”3人も…5日は5球団で計26人

西武・多和田真三郎(左)とオリックス・吉田一将【写真:荒川祐史】
西武・多和田真三郎(左)とオリックス・吉田一将【写真:荒川祐史】

DeNAは大量10選手、オリックスも8選手に非情通告

 NPB各球団で、戦力外通告が本格化した。5日は、セ・パ5球団で計26人に対して来季の契約を結ばないことが伝えられた。中には、ドラフト1位で入団した選手や、30歳を超えてベテランに差し掛かろうかという選手も。両リーグとも熾烈な優勝争いで盛り上がる中、戦力整理の秋に向かっていく。

 今季序盤から低迷してきたDeNAは、大量10選手に通告。中井大介内野手は2018年オフに巨人を戦力外となり、DeNAへ。加入1年目の2019年は79試合に出場するも、今季は12試合出場にとどまっている。2019年には97試合に出場するなど活躍した10年目の乙坂智外野手は今季、新型コロナウイルス感染防止対策に関わる球団ルールに違反したとして自宅謹慎処分を科されるなど、17試合出場にとどまっていた。

 西武は育成の多和田真三郎投手と大窪士夢投手の2選手を戦力外に。2016年にドラフト1位で富士大から入団した多和田は2018年に最多勝を獲得するも、2019年のオフに自律神経失調症を公表。今季は育成契約を結んで再出発を図ったが、支配下への昇格は果たせなかった。球団を通じて「ピッチャーとして野球を続けていければと思っています」と現役続行の意向を示している。

 オリックスでは、8選手が非情通告を受けた。2014年にJR東日本からドラフト1位で入団した吉田一将投手は通算226試合に登板し、18勝20敗2セーブ、55ホールドをマーク。しかし、今季はここまで1軍登板がなかった。阪神では、33歳の荒木郁也内野手ら5人が戦力外に。昨季限りで中日を戦力外となり、阪神に育成で加入した鈴木翔太投手は、わずか1年でチームを去ることになった。2014年に聖隷クリストファー高からドラフト1位で中日に入団した右腕は、新天地で再起とはいかなかった。

 日本ハムでは、育成3年目の海老原一佳外野手が支配下登録叶わずに戦力外に。まだ通告がスタートしていない球団もあり、今年も多くの選手たちがプロ人生の帰路に立たされることになる。

(Full-Count編集部)

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