DeNA、8年連続で阪神戦負け越し… チーム再建に必要な“虎アレルギー”払拭

三浦監督が分析した“天敵をまたもや打てなかった理由”

 青柳に対して試合前の時点で対戦打率.400(10打数4安打)と比較的相性が良かった19歳の森敬斗内野手を、「7番・遊撃」でスタメン起用。実際、森は5回1死から中前打を放ち、この回2得点の口火とはなったが、試合の体勢に影響を与えることはできなかった。

 なぜ、青柳を打てないのか。三浦監督はこの日に関しては「初回に4点を取られ、大胆に攻められたというところ」と見た。確かに、変則横手投げの青柳は、大量リードを背に余裕を持って緩急をつけられると、攻略がなおさら難しくなる。青柳との前回対戦の8月24日にも、味方の先発・浜口が4回6失点と炎上している。とはいえ理由はそれだけではないだろう。

 これでDeNAは阪神に2014年以降、8年連続負け越し。今季に限れば、6勝11敗3分のヤクルトの方により多くの星を奪われているが、阪神に対する積年の苦手意識は来季以降につながる。就任1年目の指揮官にとっても、対策は急務だ。

 この日、4番のオースティンが左ふくらはぎの張りを訴え、5回の守備からベンチに下がった。残り試合の出場にどう影響するのか、不安が広がった。今季の阪神戦は6日と7日の2試合しかない。「1つでも勝てるようにやっていく」と表情をこわばらせた三浦監督は、せめてもの一矢を報いることができるだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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