大谷翔平が唯一嫌がった指示とは? マドン監督が回顧した「嬉しく思わなかった」瞬間

エンゼルスのジョー・マドン監督と大谷翔平(右)【写真:AP】
エンゼルスのジョー・マドン監督と大谷翔平(右)【写真:AP】

「我々は今季、素晴らしい土台を築けたと思っている」

 エンゼルスの大谷翔平投手は今季、投打二刀流で大活躍。打者として打率.257(537打数138安打)、46本塁打、100打点、26盗塁をマーク。投手では23登板で9勝2敗、防御率3.18(130回1/3、自責46)、156奪三振の成績を残した。ジョー・マドン監督は今季の大谷を総括、後半戦の打撃不振についての自身の見解などを述べた。

――大谷がどういう選手なのかを理解するという点で最も思い出深い会話は

「スプリングトレーニングでペリー(ミナシアンGM)と私が彼とイッペイ(水原一平通訳)と話をした。私の求めていることを彼に伝えると、笑顔を見せ始めた。勿論(提案した)考えを気に入ってくれた。私が必要としていたのは休みが必要な時は教えてほしいということ。事前にそのことを伝えてほしいと。彼は主に脚についての話をしていた。脚に疲労が溜まっているなら、休みが必要な可能性も出てくる。彼の走塁はシーズン終盤と3か月前を比較しても、違いは何もない。彼は常に一生懸命走っていた。

 我々は何でも話し合った。ほとんどの場合は一日の最後に『明日の試合について(出場するかどうか)どう思う?』とテキストで確認し合うことだった。彼との会話はそういう場合がほとんどで、長々と話をするわけではない。彼もその形を気に入っていたと思う。彼は本当に(相手に)敬意を払える選手。我々は今季、素晴らしい土台を築けたと私個人としては思っている」

――大谷がやりたがっていたことは明白だった?

「その通り。双方ともに(思いを)はっきり伝えていたと思う。(9月19日のアスレチックス戦で)マット・オルソンを申告敬遠させた時、彼は嫌がっていたことは分かっている(笑)。今季私がした判断で彼が嬉しく思わなかったのは、それが唯一だったと思う」

――(1回持たずに降板した)6月30日のヤンキース戦以降投球スタイルが変わったように見えた。何か話はしたのか、大谷自身で変えたのか

「彼と投手コーチで決めたこと。シーズンを通して投げていれば、少なくとも一度は上手く投げられない日があることは予想できる。何よりも彼について私が学んだことは、修正する必要があれば彼は修正する。修正のために多くの助けを必要としない。彼は自分から進んで色々できる選手。今どういうプレーをしているのか、どう改善すべきかを自分で理解しようと努めている。マット・ワイズ(投手コーチ)らが力になってくれていたことは理解している。しかし自分で糸口を見つけられた彼も十分に評価されるべきだと私は思っている。若いが野球というものを本当によく理解している」

――後半戦では打撃不振に陥ったが改善点は

「トラウトとレンドンが再び打線に入ることを期待したい(笑)。皆さんが(大谷の後半戦を)失敗と捉えている部分の多くは、打線の層の薄さによるもの。プレーした選手たちを過小評価するつもりはない。ゴセリンは素晴らしい仕事をした。メイフィールドも同じだ。彼(大谷)の後半戦について評価するのであれば、相手投手が勝負したがらなかった事実を理解しないといけない。打てる球が少なくなっていた。

 シーズン全体で見てみると、周りの選手たちがシーズン開幕時と異なっていた。それも(後半戦の打撃に)影響している。なぜなら彼はゾーンから外れる球に手を出し始めてしまったからだ。それは本来の彼の打撃なら起きないこと。シーズン終盤で四球を受け入れ始めたことは、将来的にも大事なことだと私は思う」

(Full-Count編集部)

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