武器はダルビッシュ級の回転数 名電148キロ右腕、同学年ドラ1候補に負けぬ“信念”

直球の1分間回転数は約2400、スライダーは2600~2700回転

 寺嶋が投じる直球の最大の特徴は「伸び」。それを裏付けるのが回転数だ。プロ野球選手の直球は1分間で平均2200回転し、空振りを取れる直球は2400回転以上していると言われている。寺嶋の直球は平均で約2400回転。すでに、プロのトップレベルに達している。

 得意とするスライダーの回転数も驚異的だ。1分間で平均2600~2700回転。これは昨シーズンのメジャー平均を200回転ほど上回る。メジャーでも変化の大きさが驚かれているダルビッシュ有投手のスライダーの回転数が平均2789回転だったことを考えると、いかにすごい数字なのかが分かる。

「投手をしていて1番楽しい瞬間は三振を取った時。特に低めに伸びた直球で見逃し三振を取った時が1番気持ちいいです」

 三振が取れるスピンの利いた直球。打者の頭の中にはキレのあるスライダーも刻み込まれているため、直球が活きる。150キロを超えなくても、寺嶋には回転数という武器がある。

(間淳 / Jun Aida)

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