NPB再挑戦も視野の“自称ライスボーイ” 元楽天のレイズ右腕が語る進化と日本愛

「日本の野球は違う。コンタクトされることを恐れないようにした」

「日本の野球はここと違う。(足を使ったプレーをするため)たくさん走っていた。投手としてコンタクトされることを恐れないようにした。必ずしも三振狙いでいかないようにした」。160キロに迫る快速球でねじ伏せる投球スタイルだけではやっていけない。「日本で学んだことは多い」と胸を張った。

 白米が好きな自らを「ライスボーイ」と呼ぶ。レイズでは韓国出身の崔志萬内野手や日本人スタッフと焼き肉に出かけるほどの日本食好きだ。「スシ、ヤキニク。ご飯だけも良いね。ラーメンも好きだよ」と明かす。昨季はコロナ禍でのプレーだったが、これもプラスにとらえている。「滞在するホテルと球場を行き来することばかりだった。そんな中でも僕のチームメートたちのおかげで本当に良い経験をさせてもらった。親しくしてくれたから、彼らのことを知るきっかけができた」と笑顔で振り返った。

 楽天の情報は今もチェック。楽天時代の親友はアラン・ブセニッツで、「2日くらい前に通訳を務めていた人と連絡したんだ。良い位置にいるからプレーオフに出場できる状況だと語っていたよ。スタッツもチェックしていくし、日本の元同僚たちのことが大好きなんだ」と明かす。

 将来的なNPB再挑戦も視野に入れている。「もしチャンスがあって、その場所が僕の行くべきところなら、是非行きたいね」。日本でのかけがえのない学びを胸に、今は悲願のチャンピオンリングを目指している。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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