高卒2年目、ブレーク中の“朗希世代” すでに10勝投手とレギュラー遊撃手を輩出

阪神・及川雅貴(左)とオリックス・紅林弘太郎【写真:荒川祐史】
阪神・及川雅貴(左)とオリックス・紅林弘太郎【写真:荒川祐史】

野手も遊撃手が続々と台頭、2軍で打点王の大砲も

 野手で現在、この世代のトップを走るのはオリックスが2位指名した紅林弘太郎内野手(静岡・駿河総合高)だろう。昨年11月3日の楽天戦で1軍デビューを飾ると、今季は開幕から遊撃手に定着。129試合で打率こそ.227ながら10本塁打するパンチ力を見せている。9月に主砲・吉田正尚外野手が負傷で戦線離脱を繰り返すと変わって3番打者に抜擢。10月10日にはソフトバンク・千賀の剛球を左手首付近に受けながら、2試合休んだだけでスタメンに戻るタフなところを見せた。

 森は若返りを図るDeNAで、シーズン終盤に来て遊撃での先発出場が増えてきた。37試合に出場し打率.169ながら、着々と経験を積んでいる。

 石川は1年目から1軍デビューを飾り14試合で打率.222。今季は6月25日の2軍戦で左尺骨を骨折し、残りシーズンをリハビリに費やしている。2軍での成績は33試合で打率.238、3本塁打。

 阪神が2位で指名した井上広大(大阪・履正社高)は今季、50打点でウエスタン・リーグ打点王。1軍出場はないものの打率.267、9本塁打と着実に成長している。

 突出した選手が世代のレベルを引き上げるとはよく言われる。高卒2年目でこれだけの選手が目立った成績を残すのは異例だ。今後社会人や大学に進んだ同級生がプロに入って来た時、どんな化学反応が起こるのか。“朗希世代”の行く末に注目だ。

(Full-Count編集部)

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