ドラフト直後の“評価”は当たったか? 5年が経過した2016年の指名を検証
評価の低かった阪神は大山と糸原が主力となり覆す結果に
ロッテは外れ1位で佐々木千を指名。2位以下では酒居知史や土肥星也、有吉優樹、種市篤暉などが指名されている。佐々木千は今季中継ぎとして欠かせぬ存在に。種市は2019年に8勝をマークしたものの、その後は怪我で戦線を離脱中。酒居は楽天、有吉はDeNAにトレードに。酒居は移籍後に中継ぎとして活躍しているものの、指名したロッテでは目を見張るほどの結果になっていない。
逆にこの年、評価が低かったのが阪神だ。阪神は白鴎大の大山悠輔を一本釣りで指名。5巡目では糸原健斗をチームに加えている。ドラフト直後は大山の1位入札、単独指名に懐疑的な声が多かったが、蓋を開けてみれば、チームの主砲に成長した。他球団のドラフト1位選手と比較しても、トップクラスの成績を残しており、下馬評を覆す“当たり”だったと言えるだろう。
オリックスは4位で山本由伸が加入し、今では球界を代表するエースに。1位の山岡泰輔、6位の山崎颯一郎らも1軍の戦力になっており、今季優勝へと突き進むチームの中心が加入したという意味で大きな意味を持つ。西武は3位で源田壮亮、5位で平井克典とチームの核が加入。1位の今井達也がやや伸び悩んでおり、今後の覚醒に期待したいところか。
このほか、中日は2位で京田陽太が加入。巨人は1位の吉川尚輝、DeNAは1位で浜口遥大、9位で佐野恵太が入団し、チームの中心となっている。5年が経過した2016年ドラフト。こう振り返ってみると、ドラフト直後の“評価”が必ずしも成果を反映しているものではないと言えるだろう。
(Full-Count編集部)