7回までノーノー、被安打1でも千賀交代のワケ 鷹・工藤監督「狙っていたのかな」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

「勝ち続けていれば」と条件付きでの中5日登板にも含み

■ソフトバンク 6ー0 ロッテ(19日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの千賀滉大投手が19日のロッテ戦(PayPayドーム)に先発し、7回まで無安打の好投を見せた。8回に先頭・藤岡にこの日初となる内野安打を許し、続く岡に四球を与えたところで、ソフトバンクは継投策に入った。千賀は中8日で106球、リードは4点あった。完投も狙える場面でエース・千賀を代えた理由は?

 熾烈な首位争いを繰り広げているロッテを相手に、終わってみれば6-0の快勝。その立役者はもちろんエース・千賀だった。工藤公康監督は試合前から「登板間隔が空いているので立ち上がりがね……」と、中8日で臨む右腕の序盤を不安視していた。1死後に6球連続でボールとなり、指揮官の“予想”が的中したが、無死一塁から中村を一ゴロ併殺。工藤監督も「あのダブルプレーでいけると感じたところがあったと思う」と振り返る。

 7回まで無安打無得点と快投を見せたが、8回についに安打を許し、さらに四球で無死一、二塁。ベンチはここで継投を決断した。

 工藤監督は「(ヒットを)1本打たれたところから変わったので、やっぱり(無安打無得点を)狙っていたのかなと思えるところもあった。(登板が)雨で伸びて、投手としてはいいコンディショニングを作るのは難しいところはあったんですけど、しっかりといい立ち上がりを見せてくれた」とエースの対応力を認めたうえで「トレーナーから張りが出てきたという話もあった。勝ち続けていれば中5日というところも考えているので……。トレーナーの話もあったので代えました」と説明した。

 指揮官は「勝ち続けていれば」という条件付きで語ったものの、千賀本人にとっては6年連続2桁勝利が掛かるだけに、仮にCS進出がなくなったとしても中5日でのロッテ戦に登板させる可能性は高いだろう。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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