史上4人目の“新人3割&20発”確実 それでもDeNA牧秀悟が試合に出続けるワケ
三浦監督「本人が3割どうこうよりも試合に出たいと」
オースティンの戦線離脱を受けて、10月6日の阪神戦から4番に座り続けている。重圧に苦しむどころか、当初.287だった打率をグングン上げ、19日の巨人戦で3割の大台に乗せた。既にシーズンの規定打席はクリアしていたことから、3割キープのために残り試合を欠場する選択肢もあったが、その後も出続けている。
三浦監督は「本人が3割どうこうよりも試合に出たいと言っているので」と説明する。牧自身が「4番に座らせてもらっているので、なんとか仕事をしたいと思っています」と語っている通り、チームの中軸を任された責任感が背中を押すのだろう。
また、特に目立つのは、この日も2本放った二塁打の数だ。今季32本に上り、1998年の高橋由伸氏(巨人)に並ぶ新人歴代2位タイ。最多の長嶋氏の「34」にもあと2と迫った。三浦監督は「足はめちゃめちゃ速いわけではないが、それなりに走れること、コースに逆らわず広角に打てること、そして打球が速くて外野手の間を抜けていくことが、二塁打が多い理由かなと思います」と語った。
様々な新人記録で、「ミスタープロ野球」の異名を取った長嶋氏に迫る牧。ゆくゆくは、どんなタイプの“ミスター”になっていくのだろうか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)