グリフィーJr.がマリナーズ共同オーナーに スト回避にも尽力「誰も望んでいない」

ケン・グリフィーJr.氏(右)とエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
ケン・グリフィーJr.氏(右)とエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

マリナーズの元選手が球団のオーナー権を握るのは初めて

 マリナーズのレジェンドで、大リーグ通算630本塁打を記録した元外野手のケン・グリフィーJr.氏が、球団の共同オーナーに名を連ねることになった。MLB公式サイトが伝えている。チームの強化や、今オフに直面するストライキの危機を解決する役割にも意欲を見せている模様だ。

 記事によれば、グリフィーJr.氏は現役引退直後の2011年からマリナーズの特別顧問に就任。今回球団所有権の一部を購入し、「共同出資者に名を連ねる初のマリナーズ選手となった」とジョン・スタントン球団会長が発表した。グリフィーJr.氏は「私たちはこれから勝っていく。私は負けるのが嫌いなんだ」と、今季最後までプレーオフ進出を争ったチームの強化に意欲を見せている。

 18組の共同出資者グループのうちの1組の所有権に参加することになり、保有する規模については未発表。9月に共同オーナーとなっていたが、グリフィーJr.氏がプレーオフ争いの真っただ中に発表されることを好まなかったという。

 スタントン会長が2000年に共同オーナーとなって以来、マリナーズの共同オーナーが追加されるのは初めて。この30年で見ても2組目に過ぎないという。2019年に日本で開幕戦を行った際に、初めて共同オーナーとなることへの議論がスタートした。

 また記事は「選手の視点を持ち込める点が最もユニークなことだ。FAやその他様々なことについて、クラブハウスとフロントオフィスを繋ぐ役割が期待できる」と指摘し、選手会の元メンバーとしての役割に期待している。現在、米大リーグでは労使協定の延長交渉が難航。12月2日(日本時間3日)からの、ストライキやロックアウトの可能性まで取りざたされている。

 グリフィーJr.はこの問題について「誰もストライキは望んでいない。両者ともにストライキは望んでいない。だから、これから数か月に渡って、彼らはこの問題を解決し、ストライキが起こらないように全力を尽くすだろうと思う」とコメント。解決に力を尽くしていくもようだ。

(Full-Count編集部)

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