長嶋茂雄氏に文化勲章、球界からは初 コミッショナー「私どもとしても大きな喜び」

巨人の長嶋茂雄・終身名誉監督【写真:Getty Images】
巨人の長嶋茂雄・終身名誉監督【写真:Getty Images】

プロ野球を国民的スポーツに育てた功績を評価

 政府は26日、巨人の長嶋茂雄・終身名誉監督が今年度の文化勲章受章者に選ばれたと発表した。野球界からは初めて。1958年に立大から巨人入団後、選手や監督としてプロ野球を国民的人気スポーツに発展させた功績が評価された。

 受章にあたって、日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナーはコメントを発表。「このたびは、文化勲章受章おめでとうございます。長嶋茂雄選手という国民的ヒーローは、華のあるプレーで大人も子どもも魅了し、プロ野球に夢中にさせました。当時の野球少年は皆、背番号『3』を付けていたものです」と、プロ野球へ世間の注目を向けさせた長嶋氏の現役時代に感謝した。

 さらに「その後、監督としても卓越した指導力と情熱で名選手を育てられ、長きにわたり子どもたちに野球を行うきっかけを与えられています。今もなお、野球界のみならずスポーツ界の発展と向上にご尽力され、東京オリンピックの聖火ランナーを務められた姿には、私だけでなく多くの方が感動されたのではないでしょうか。長嶋名誉監督の文化勲章受章は、スポーツ界で2人目の偉業であり、プロ野球界としては初めてとなります。野球を社会の文化的公共財として発展させることに努める私どもとしても大きな喜びです」と、球界をさらに発展させる決意を述べている。

(Full-Count編集部)

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