吉田正は単独、山本は4位、杉本は10位 25年ぶりVのオリックス、原動力はドラフト戦略
2019年は高校生、宮城&紅林に着目したドラフト戦略は見事
2019年も大成功を収めた。1位の宮城大弥投手、2位の紅林弘太郎内野手は高卒2年目にして主力に。宮城は13勝&防御率2.51の活躍で、遊撃手の定位置を手にした紅林は136試合出場、打率.228、10本塁打をマークした。昨年も3位まで高校生を指名。3位の来田涼斗外野手は23試合に出場して大器の片鱗を見せた。1位の山下舜平大投手、2位の元謙太外野手も将来の中心選手として期待されている。
この間、山崎福、吉田正、山岡を単独で1位指名。2018年から昨年までは競合していずれもくじを外したが高校生を1位指名し、既に宮城が戦力になっている。加えて4位の山本がエースとして君臨し、10位の杉本がブレーク。1位指名選手が期待通りの活躍を見せ、下位指名でも戦力が生まれ、優勝できるだけの布陣が揃った。今年のドラフトでは1位の椋木蓮投手ら4位までが大学生。高校生は計10人(支配下7人、育成3人)の指名選手の内、5位の池田陵真外野手だけだった。
ソフトバンクとの激闘に敗れてから、チームはBクラスに低迷。しかし、その5年間のドラフトで獲得した選手たちが躍動して掴んだVでもある。これらの選手が近い将来、どんな働きを見せるか注目される。
(Full-Count編集部)