星野仙一氏の背番号は“回避”、選手の身だしなみ徹底…早くも出てきた“立浪カラー”

中日の新監督就任会見に臨んだ立浪和義氏【写真:小西亮】
中日の新監督就任会見に臨んだ立浪和義氏【写真:小西亮】

星野さんとのエピソードも「これだけ人って怒れるのかなと…」

 中日の監督に就任した立浪和義氏が、早くも“らしさ”を発揮した。29日に名古屋市内のホテルで行われた会見。注目される背番号について問われると、恩師でもある故・星野仙一さんが背負った「77」をあえて“回避”すると明言。さらに、選手の身だしなみにも規律を求めていく方針を語った。

 ドラゴンズ一筋22年間の現役時代は背番号「3」をつけ続けた立浪氏。現在はキャプテンの高橋周平内野手が背負っており、「選手の背番号は取るわけにはいきませんので」と報道陣の笑いを誘った。その上で「70番台、80番台のどこかで、迷っている数字があるんですけど……。決まれば発表したい」と見通す。77番に話が及ぶと、ニヤリとして言った。

「皆さんが意識されることだと思うんですけど、敢えてそこは外します」

 立浪氏がルーキーながら開幕スタメンに抜擢された1988年当時の指揮官は星野さん。以来、2期にわたって計10年間、闘将の薫陶を受けた。この日の会見でも「これだけ人って怒れるのかなというくらい怒られていました」と、強烈なエピソードもポロリ。自身のプロ野球人生を大きく左右した存在だが、験担ぎはせずに、独自カラーを打ち出していく。

 さらに会見では、別の立浪色も。普段から選手の身だしなみについて言及することもある姿勢を問われると、「今の時代にあまり規制をかけることはよくないことかもしれませんが」と前置きした上で持論を展開。「やはりスポーツマンらしく、ファンの皆さんも見てますし、髪型にしましても、そう言ったことも含めてキチッとした形でスタートしようかなと思います」と徹底することを語った。

 現在のチームにはヒゲを生やしたり、伸ばした髪をまとめるために練習中にヘアバンドをする選手も。多様性が叫ばれる令和の時代、風貌も“個性”のひとつと理解しつつも、結束を促すための線引きを設ける可能性もある。

 立浪氏自身も「期待の大きさをひしひしと感じている」と言うように、球団にとっては待望のスター監督。フロントも、圧倒的な個性でチームを引っ張っていってくれることを求める。思い描く再建計画の遂行へ、“3代目ミスタードラゴンズ”の第2章が始まった。

【写真】立浪氏自身は身だしなみキッチリ…スーツを丁寧に着こなしたスターの風格

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