引退の斎藤佑樹を「本当はエースにしようとした」 退任のハム栗山監督が苦闘労う

会見を行った日本ハム・栗山英樹監督【写真:石川加奈子】
会見を行った日本ハム・栗山英樹監督【写真:石川加奈子】

就任初年度の開幕投手に起用、同じく今季限りでユニホームを脱ぐ

 日本ハムの栗山英樹監督が1日、札幌ドームで退任会見を行った。就任1年目の2012年に開幕投手に起用し、今季ともにユニホームを脱ぐことになった斎藤佑樹投手に「本当に、斎藤佑樹の人生の勝負はこれから」と力強いエールを贈った。

 斎藤がマウンドで輝く瞬間から、現役後半の怪我に苦しむ姿まで見届けた栗山監督は、自身が監督として接してきた選手たちについて「あいつもっとこうしておけば良かったな、と、そういう選手のほうが多い」と思うように育成できなかったことが多いとする。

 2012年の後半に肩を痛めた斎藤は、それから思うような投球をできなくなった。昨オフには右ひじを痛めるなど、大きな怪我が相次いだ。「かわいそうだったけど、苦しむ姿を見せる責任がある。その選手ごとに役割がある。背負わせましたけど、強さとか頑張りには凄いものがあった。そういうのをみんなわかったから、お疲れさんとなっていると思う」とねぎらいの言葉を贈る。

 番組キャスター時代から、高校時代の輝く斎藤を見つめ、その才能を誰よりも信じた。「本当はエースにしようとしたんですよ。そういう責任もある。そこを諦めたわけでは全然ない」。やり切った姿は、去り行く指揮官にもまぶしかった。

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