中田翔は巨人へ、独立で投げる161キロ右腕も… 07年高校生ドラフト指名選手の今

BC埼玉武蔵・由規、巨人・中田翔、ロッテ・唐川侑己(左から)【写真:新保友映、荒川祐史】
BC埼玉武蔵・由規、巨人・中田翔、ロッテ・唐川侑己(左から)【写真:新保友映、荒川祐史】

39人が指名され、巨人・丸佳浩や鷹・中村晃&岩嵜翔ら現役は11人

 今季限りで現役引退することが発表されたロッテ・高濱卓也内野手は、横浜高から2007年高校生ドラフト1巡目で阪神に入団。2球団で計212試合に出場し、84安打、打率.220の成績を残した。このドラフトで指名された選手は39人だったが、その中で何人が現役を続けているだろうか。

 2007年の高校球界は仙台育英・佐藤由規、成田・唐川侑己、大阪桐蔭・中田翔が「高校ビッグ3」と称され注目された。5球団から1巡目指名され、ヤクルトに入団した佐藤は登録名「由規」で活躍。2010年に12勝を挙げ、当時日本投手最速の161キロをマークした。その後は故障に泣かされ、楽天を経て今季はルートインBCリーグ・埼玉武蔵でプレーした。

 4球団が競合した中田は日本ハムへ。打点王を3度獲得、ベストナイン5度&ゴールデングラブ賞を4度受賞するなど活躍した。今季は暴行問題で出場停止となり、8月に巨人移籍。新天地では34試合、打率.154、3本塁打に終わった。2球団競合の唐川はロッテへ。2011年に12勝を挙げるなど先発として活躍し、近年は救援で奮闘。今季は自己最多の22ホールドをマークした。外れ1巡目で2球団が競合したソフトバンク・岩嵜翔投手は2017年に最優秀中継ぎのタイトルを手にするなど、長くブルペンを支える。

 他の1巡目では広島・安部友裕内野手が今季85試合出場。DeNA・田中健二朗投手は救援で活躍し、一時は故障で育成契約となったが今年支配下に復帰した。巨人・藤村大介内野手は2011年に盗塁王を獲得、2017年に引退した。

 1巡目以外では、広島3巡目の丸佳浩外野手がシーズンMVPを2度(2017、18年)受賞。2019年に巨人へFA移籍し、活躍を続ける。ソフトバンク3巡目の中村晃外野手は通算1151安打をマークしている。オリックス3巡目の伊藤光捕手はDeNAで53試合出場。楽天4巡目の菊池保則投手は広島で33試合登板で防御率1.71、西武4巡目の武隈祥太投手は46登板で防御率1.76をマークした。巨人3巡目の中井大介内野手はDeNAで13試合に出場し、現役生活を終えた。BCリーグに所属する由規を含めれば現役は11人となっている。

【表を見る】2007年高校生ドラフトで指名された全選手

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY