くじ引き的中率は驚異の.667、正念場迎える選手も…ロッテ“ドラ1”たちの貢献度は?

ロッテ・安田尚憲、佐々木朗希、藤原恭大(左から)【写真:荒川祐史】
ロッテ・安田尚憲、佐々木朗希、藤原恭大(左から)【写真:荒川祐史】

佐々木朗は1度目入札で4球団、佐々木千隼は外れ1位で5球団が競合した

 周囲から熱い視線が寄せられる「ドラフト1位」の選手たち。プロ入りしてしまえば順位は関係ないというが、やはりその肩書きは常について回る。その期待に見合う結果は残せているのか――。今回は強気なドラフト戦略で補強を図り、今季リーグ2位につけたロッテを見てみる。

 2010年から2021年までにロッテは投手6人、野手6人を1位指名した。11年1位の藤岡貴裕投手は18年途中に日本ハムに移籍するまでに21勝をマーク。巨人を経て昨季限りで現役引退した。12年1位の松永昂大投手は一昨年まで7年連続40試合以上登板した。13年1位の石川歩投手は14年に新人王、16年には最優秀防御率のタイトルを獲得。8年間で通算69勝を挙げている。

 16年の佐々木千隼投手は外れ1位ながら5球団が競合。5年目の今季はセットアッパーとして開花した。19年1位の佐々木朗希投手は今季11試合に登板し、大器の片鱗を見せた。昨年の1位・鈴木昭汰投手は今季23試合登板で1勝4敗。来季の飛躍が期待される。

 野手では10年1位の伊志嶺翔大外野手は1年目に32盗塁の活躍。18年限りで現役引退し、現在はロッテのコーチを務める。14年1位の中村奨吾内野手は、二塁のレギュラーに定着した18年から4年連続全試合出場を果たしている。15年1位の平沢大河内野手は18年に112試合出場も、この2年間は出場機会なし。来季は7年目を迎える。

 17年1位の安田尚憲内野手は昨年初めて規定打席に到達も、今季は届かなかった。3球団が競合した18年1位の藤原恭大外野手は自己最多の78試合に出場、7・8月の月間MVPを受賞した。4年目の来季はレギュラー定着が期待される。

 ロッテはこの間、くじ引きで驚異の的中率を誇ってきた。勝率は何と.667(15戦10勝)だ。佐々木朗は4球団、藤岡と藤原は3球団、石川と平沢は2球団が競合したが、いずれも交渉権を獲得。外れ1位の抽選でも5球団の佐々木千、3球団の安田、2球団の伊志嶺、松永、鈴木をことごとくゲットした。チームは2年連続2位で、特に今季はリーグVまであと一歩。ドラフトでの有力選手獲得はチーム成績に密接に結びついている。

(Full-Count編集部)

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