鷹の長谷川新打撃コーチが掲げた“独特な”指導方針「練習を強制することはない」

「下半身を使って、そこは徹底して指導方針としては持っています」

 あくまでも練習はやらされるものではなく、選手が主体性を持って取り組むべきもの。成長するためには、自らの意志で鍛錬を積むしかない。練習の必要性、なぜやるのかという意義、そういったものを経験から伝えた上で、実際にやるか、やらないか、は選手次第だと、長谷川コーチは考えている。

 その上で現時点のチームの課題も指摘する。コーチ就任が決まり、選手たちの打撃の映像を一通りチェック。そこで感じたのが「下半身の安定感がない」こと。「1軍コーチになることが決まってから各選手の映像を見て、共通して言えるのは。下がもっともっと使えればいいのかなと」と感じたという。

 さらに「細かく言うと、もっともっと凡打の内容を上げていかないといけない」と“凡打”の内容が悪いという。打撃を追求してきた職人ならでは、の着眼点というのか。「ゴロの内容ももっと上げていければ、もっと成功する確率は上がると思う」と語り「下半身を使って、そこは徹底して指導方針としては持っています」と掲げた。

 4日から始まる秋季宮崎キャンプで早速、後輩たちの指導がスタートする。「情熱がないと選手に伝わらないと思う。自分のためじゃなく、選手のために仕事したい。そういう情熱を持ってやりたいと思います」と語った長谷川。今季の課題とされた打撃部門の向上のため、若きコーチが立ち上がる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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