名捕手ポージー、現役引退を正式表明 34歳の決断「楽しんできたことが楽しめない」

引退会見に臨んだジャイアンツのバスター・ポージー【写真:AP】
引退会見に臨んだジャイアンツのバスター・ポージー【写真:AP】

3度のワールドシリーズ制覇に貢献「日々体の痛みと戦いながら楽しむのは難しいこと」

 ジャイアンツのバスター・ポージー捕手が4日(日本時間5日)、今季限りで現役引退することを表明した。強打の名捕手は本拠地オラクル・パークで会見を開き、「もっと家族と一緒に過ごしたいと思った。肉体的には今は以前よりもとてもきつくなっている。日々体の痛みと戦いながら楽しむのは難しいこと」と話した。

 34歳のポージーはフロリダ州立大から2008年ドラフト1巡目(全体5位)でジャイアンツ入り。2009年にメジャーデビューし、2010年に新人王、2012年には首位打者とMVPに輝いた。コロナ禍の昨季は出場辞退したものの、今季は113試合出場し、打率.304、18本塁打、56打点をマーク。地区優勝に貢献した。球界を代表する捕手として、チームを3度のワールドシリーズ制覇に貢献。オールスター戦には7度選出され、メジャー通算1371試合出場し、打率.302、1500安打、158本塁打、729打点。

 2011年5月に本塁に突入してきた走者から激しいタックルを受け、骨折や靭帯損傷の重傷を負ってシーズン中の復帰は絶望に。これがきっかけとなり、「コリジョンルール」が制定された。「足首、そしてその後には臀部の負傷を抱え、楽しんできたことがもう以前のように楽しめないところまで来てしまった」。長く球界を牽引した名捕手がユニホームを脱いだ。

(Full-Count編集部)

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