最多勝右腕やパMVP…第1次戦力外で“かつてのドラ1“9人に通告、引退選ぶ選手も

広島・高橋大樹、西武・多和田真三郎、吉川光夫(左から)【写真:荒川祐史】
広島・高橋大樹、西武・多和田真三郎、吉川光夫(左から)【写真:荒川祐史】

ソフトバンク・吉住晴斗は自身のインスタで引退を表明

 プロ野球の第1次戦力外通告期間が5日に終わり、12球団で計100人に来季の契約を結ばないことが伝えられた。そのうち、かつてドラフト1位で入団した選手は9人。最多勝やMVPを獲得した実績がある面々も。現役続行の意向や引退決断……。それぞれが岐路を迎えている。

 西武では、奇しくも4人の“ドラ1”が戦力外に。2018年に最多勝を獲得した多和田真三郎投手は、自律神経失調症からの復帰を目指して育成契約を結んでいたが、支配下昇格はならず。2010年の阪神ドラフト1位で、2018年に加入した榎田大樹投手は、4年で西武を去ることになった。球団発表では、ともに現役続行を希望している。

 日本ハム時代の2012年にパ・リーグMVPに輝いた吉川光夫投手は、巨人と2度目の日本ハム在籍を経て今季西武に加入。今季は5試合登板にとどまり、戦力外通告を受けた。球団を通じて「今後については何も決まっていません」とコメントしている。2017年ドラフト1位で西武に入団した齊藤大将投手は、今季トミー・ジョン手術を受け、育成で再契約される見込みだ。

 広島では、右の大砲として期待されていた2012年ドラ1の高橋大樹外野手や、2016年からリーグ3連覇に貢献した今村猛投手、オリックスでは吉田一将投手が通達を受けた。2013年ドラフト1位で中日に入団した鈴木翔太投手は、今季は育成として阪神でプレーするも、2年連続での戦力外となった。高橋大と吉田一、鈴木は現役続行を希望している。

 ソフトバンクの育成・吉住晴斗投手は、自身のインスタグラムで現役引退を表明。2017年のドラフト1位で入団するも、2020年限りで戦力外に。1度は現役引退を示唆したが、パドレスのダルビッシュ有投手の説得で翻意。育成として再出発したが、支配下登録は叶わなかった。

 指名されたその日から、周囲の期待を集めるドラ1という肩書き。現役続行を目指す選手たちに、新天地は巡ってくるのか。今オフの去就にも注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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