ホークス待望の“右の強打者”になれるか? 指揮官が期待する21歳の若鷹とは…

ノッカーを務めたソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】
ノッカーを務めたソフトバンク・藤本博史監督【写真:福谷佑介】

ソフトバンクにとって右打者不足は大きな課題に

 藤本監督はこう野村を評価し、この秋季キャンプでは課題である守備力の強化を徹底的に行うように命じている。この日のマンツーマンでの特守もその一環。「向こうの負けですね。足が攣って泣きが入ったからね」と冗談めかしながらも「ああいうことはどんどんやって、僕の体力がある限りやっていきます。気持ちがいいですよね。攣っても止めるんじゃなく、攣ってもラスト5本受けるというのが。あのラスト5本が価値があったと思いますよ」と称えた。

 野村自身も目の色を変えている。「準備はしていたんですけど、予想以上の破壊力でした」と苦笑いを浮かべつつ「バッティングはもういいと言われているので、守備ができるようになれば1軍で勝負できる。監督が直接やってくれるのは嬉しいですし、もっともっと頑張らないといけないと思います」と必死になっている。

 チームにとって右の強打者、そして内野手というところは大きな課題とされている。松田宣浩は38歳となり、川島慶三は戦力外、今宮健太も30歳となった。今季はリチャードが台頭したものの、左打者が多いチーム状況もあり、右があと1人でも2人でも出てきて欲しいというのが実状だ。

 第1クールでアピールの目立った選手の1人としても「打撃の技術の面で目立っていた」と野村の名前を挙げた藤本新監督。大きな期待を寄せられた21歳。このまま一気に来季をブレークの年にしてもらいたいところだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY