藤浪や高山…鮮やかスタートダッシュから“失速”ケースも 阪神ドラ1の貢献度は?

阪神・大山悠輔、近本光司、高山俊、藤浪晋太郎(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】
阪神・大山悠輔、近本光司、高山俊、藤浪晋太郎(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】

藤浪は新人から3年連続2桁勝利も以降は制球難に苦しむ

 ドラフト1位で入団した選手たちは、常に周囲から視線を注がれ続ける。プロに入ってしまえば順位は関係ないと言われるものの、その肩書きがついて回るのも事実。その期待に合った活躍はできているのか――。球団ごとの近年の“ドラ1力”を検証する。今回は、“打高投低”の色合いが濃い阪神を振り返る。

 2010年から2020年の11年間の内訳は、投手6人、野手5人。中でも野手は主力として活躍する選手が多い。2016年の大山悠輔内野手は、2年目の2018年から4年連続2桁本塁打を放つなどチームの柱に。また、2018年の近本光司外野手も1年目に盗塁王を獲得し、今季は不動の1番として自身初の打率3割(.313)と2桁本塁打(10本)をマークした。

 2020年に近大から4球団競合の末に入団したルーキーの佐藤輝明内野手も、球団新人最多の24本塁打を記録。後半戦は記録的な59打席無安打と不調も経験したが、前半戦の快進撃を支えた。

 投手では、2017年の馬場皐輔投手は昨季からリリーフとして存在感を発揮。2013年の岩貞祐太投手も3年目には先発として10勝を挙げ、今季は中継ぎで46試合に登板した。一方で、2014年の横山雄哉投手は6年間でわずか3勝で戦力外になったケースもある。

 投打とも鮮やかなスタートダッシュから“失速”した選手も。大阪桐蔭高時代に春夏甲子園制覇を果たした2012年の藤浪晋太郎投手はルーキーイヤーから3年連続2桁勝利を挙げたが、その後は制球面で試行錯誤。2015年の高山俊外野手は1年目に136安打を放って新人王を獲得したものの、レギュラー定着にはいたらず今季は1軍出場ゼロに終わった。

 2019年の西純矢投手は今季1軍デビュー。今秋のドラフトでは「高校BIG3」と呼ばれる高知高・森木大智投手を1位指名し、未来のエース候補たちにも期待。打者が育っている印象のあるチームで、高卒投手たちは大きく羽ばたけるか。

(Full-Count編集部)

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