「山賊打線は終わってます」西武渡辺GMが明かした“平石コーチ招聘”の理由

西武・渡辺久信GM(左から2人目)と新コーチ【写真:宮脇広久】
西武・渡辺久信GM(左から2人目)と新コーチ【写真:宮脇広久】

ライバル球団移籍に踏み切った最大の要因は「稼頭央さんの存在」

 西武は9日、新任の平石洋介1軍打撃コーチ、長田秀一郎ファーム投手コーチ、中田祥多ファームバッテリーコーチの記者会見を所沢市内で行った。平石コーチは、2019年に楽天1軍監督、昨季と今季はソフトバンクの打撃コーチを務めた名伯楽。同席した渡辺久信GMが、招聘した真意を率直に語った。

 スーツ姿で会見に臨んだ平石コーチは「今季までソフトバンクでやらせてもらっていて、まさかライオンズにお話を頂くとは思っていなかった。驚きとうれしさの両方があります」と述懐。「渡辺GMからは『選手としっかりコミュニケーションを取り、一方通行にならないように』と言われました。そこは僕も(指導者として)一番大事にしている部分。お考えを伺ってて、非常にありがたいと思いました」と柔和な笑みを浮かべた。

 実際、選手との対話を最も重視しているようで「われわれは、自己満足で選手にやらせることが一番ダメ。必ず選手自身の考えを聞きながら、少しでもいい方向へ向かうようにサポートしたい」と強調した。

 平石コーチは1980年生まれの、いわゆる“松坂世代”の1人だ。PL学園高3年の夏には主将として、甲子園大会準々決勝に進出し、今季限りで現役を引退した松坂大輔投手を擁する横浜高と対戦。伝説的な延長17回の死闘の末に敗れた。また5歳上の松井稼頭央1軍ヘッドコーチは、PL学園の先輩にあたる。「正直言って、ライオンズにお世話になろうと決めた最大の要因は、稼頭央さんの存在でした。後輩の僕が言うのはアレですが、腹を割って何でも言い合える間柄です」と明かした。

主力のFA移籍相次ぎ今季チーム打率はリーグ4位、得点は5位

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