大谷翔平、日本人初のハンク・アーロン賞ならず 本塁打王のゲレーロJr.が最年少受賞

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

“最強打者”表彰の最終候補7選手に入っていた

 大リーグ機構は9日(日本時間10日)両リーグの卓越した打者をファン投票などで選出するハンク・アーロン賞の受賞者を発表し、エンゼルス・大谷翔平投手の日本人初受賞はならなかった。ア・リーグでは本塁打王のブラディミール・ゲレーロJr.内野手(ブルージェイズ)が史上最年少で受賞した。

 大谷は開幕から投打の二刀流としてフル回転した。打者では日本人初の本塁打王こそならなかったものの、リーグ3位の46本塁打。155試合に出場して、打率.257、100打点、26盗塁をマークした。受賞したゲレーロJr.はリーグトップの48発に加え、打率.311が3位、出塁率と長打率を足したOPSは1.002でリーグ唯一の1超えだった。

 ナ・リーグではフィリーズのブライス・ハーパー外野手が2015年以来2度目の受賞。今季は打率.309がリーグ3位、35本塁打は同6位ながら、OPSはリーグの規定打席到達者で唯一1を超える1.044に達した。

 ア・リーグではほかにマリンズ(オリオールズ)、ラミレス(インディアンス)、ペレス(ロイヤルズ)、ジャッジ(ヤンキース)、オルソン(アスレチックス)、が最終候補に入っていた。強打者に与えられる表彰で、過去に日本選手の受賞はなく、投手がノミネートされるのも初めてだった。

 大谷は今オフ、「コミッショナー特別表彰」をはじめ、選手間投票で選ぶ「プレーヤーズ・チョイス・アワード」では年間最優秀選手、ア・リーグ最優秀野手の2部門に選出された。また、米専門誌「ベースボール・ダイジェスト」の野手部門の最優秀選手、米誌「ベースボール・アメリカ」の年間最優秀選手、米メディア「スポーティング・ニュース」の年間最優秀選手に選ばれている。

 また同賞はハンク・アーロンがベーブ・ルースの通算本塁打を更新してから25周年を記念し、1999年に創設された。全30球団から1人ずつがノミネートされ、大リーグ公式サイトの記者によって構成される選考委員会が両リーグ7人の最終候補者を選出。その後、ファン投票と殿堂入り選手の投票によって各リーグから1人ずつ受賞者が選ばれた。

(Full-Count編集部)

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