大谷翔平、日米で追随する“二刀流挑戦”表明に感慨深げ「個人的には嬉しいこと」

記者会見に臨むエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】
記者会見に臨むエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】

広がる二刀流「やっている方としては嬉しい」

 エンゼルスの大谷翔平投手が15日、東京・千代田区の日本記者クラブで、今季を振り返る記者会見を行った。爽やかなグレーのスーツ姿で登場。自らが先駆者となったことで、日米で二刀流に挑戦することを表明する選手が出てきていることに「個人的には嬉しいこと」と感慨深げに語った。

 メジャーでは、レッドソックスのアレックス・ベルドゥーゴ外野手が2023年の二刀流挑戦を表明。さらにNPBでも、上原健太投手が14日に自身のツイッターで挑戦を明らかにしたばかり。道を示した形となった大谷は「受け入れてくれる環境があるだけでも、やっている方としては嬉しい」と強調。将来的に二刀流同士での対戦も心待ちにした。

 シーズンを全うしたことに手にした自信。肘の状態も良好で、来季に向け「必然的には球速も上がると思う」と見据えた。怪我で苦しんだ時期も回顧し、「精神的にきつい時もありましたが、必ず投げれると。不安はありましたけど、焦りはありませんでしたね」と話した。

 メジャー4年目の今季は、投打で躍動。打者としてメジャー3位の46本塁打を放ち、打率.257、100打点、26盗塁を記録した。投手としては9勝2敗、156奪三振をマーク。野球界を飛び越えて話題をさらった。今オフは、コミッショナー表彰や打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞、米専門誌によるMVP選出などすでに“7冠”を獲得している。

 日本時間19日に発表されるア・リーグ最優秀選手(MVP)の最終候補にも入っており、受賞最有力との見方が大勢。新人王を受賞した2018年以来、3年ぶりに日本記者クラブで開いた会見で浴びたフラッシュの数が、想像を絶する1年を象徴していた。

(Full-Count編集部)

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