結婚、お金は? ぶっ込み質問にも誠実対応 大谷翔平、55回答で見せた変わらぬ素顔

記者会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】
記者会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】

大谷の“生声”はオールスター戦以来4か月ぶり

 エンゼルスの大谷翔平投手は15日、都内の日本記者クラブで記者会見に臨んだ。日本記者クラブで会見を開くのは新人王を受賞した2018年11月22日以来3年ぶり。会見は1時間の長時間だったが、全55質問に対して誠実に回答したのが印象的だった。

 大谷は大谷のままだった。レギュラーシーズン中の取材は全てオンライン取材で、大谷の“生声”を聞くのは今夏のオールスター戦の囲み取材以来4か月ぶり。久々の“対面”だったが、好青年ぶりは健在だった。

 全ての質問者に体を向けて目を見て答えていた。「日本の税制や税金」という野球現場では絶対に聞かないだろう質問にも「自分の稼いでいる半分よりちょっと多いぐらいは納めないといけないので。それは納めますし」と笑顔を交えながら回答した。日本記者クラブ会見ではある意味、お決まりの質問になっている「結婚」についてもだ。

 オンライン参加者からの質問にほぼ正面のカメラ目線。質問に何度も頷いて、あえて大きなジェスチャーを取っているのが印象的だった。会見時間は1時間と長かったが、誠実な大谷翔平のままだった。「ロサンゼルスに行って変わったことは?」と問われて「変わったと思うことはない。常に同じような感じでいる」と返したが、NPB時代から取材させてもらっている人間から見ても全く変わりないように見える。

 10月末に帰国して自宅で隔離生活。「自宅でトレーニングをして、昨日から外に出て動き始めたりはしている。スローイングはこの後やります」と明かした。全米野球記者協会(BBWAA)の投票で選出されるア・リーグ最優秀選手(MVP)は日本時間19日8時35分に発表される。「もっともっと高いレベルで自分を持っていくことができる。もっともっと賞を頂けるように切り替えていきたい」。メジャーリーガーにとっては最高の勲章とも言えるリーグMVPの最有力候補だろうが、人間・大谷は変わらない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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