元燕助っ人が送る波乱万丈な野球人生 外野手が韓国でセーブ王も…再び外野手に転向

2016年にヤクルトに在籍したジェフン【写真:Getty Images】
2016年にヤクルトに在籍したジェフン【写真:Getty Images】

ハ・ジェフンは2016年にヤクルトで外野手としてプレー

 2016年にヤクルトで外野手としてプレーしたハ・ジェフン(当時登録名ジェフン)の野球人生が再度の大きな転機を迎えている。ヤクルト退団後、韓国プロ野球に投手としてドラフトされセーブ王に、プレミア12の韓国代表としてもプレーした。ところがこのオフ、再び外野手に転向すると「ニュース1」などの韓国メディアが伝えている。ダイナミックな投球フォームが売りだった剛腕に、いったい何があったのか。

 報道によると、現在韓国・KBOリーグのSSGに所属するハ・ジェフンは、17日から行われている秋季キャンプで外野手としての練習をこなしている。韓国の高校から野手としてカブスと契約、一時は3Aまで昇級し、2012年には球宴の前座となるフューチャーズゲームにも選出された。2015年には投手としてプレーしたものの、2016年には四国アイランドリーグの徳島に外野手として加入、シーズン中にヤクルトへ移籍した。

 2017年には徳島に投手として戻り、投打二刀流でプレー。2018年に韓国のドラフト参加を表明すると、当時のSKから投手として指名された。韓国では1年目の2019年、61試合に投げ5勝3敗36セーブ、防御率1.98という強烈な成績を残しセーブ王に。プレミア12で準優勝した韓国代表にも選ばれた。

 それから2年、肩痛の影響で1軍登板は減るばかり。今季は18試合に登板したが、1勝2ホールド、防御率4.00が全てだった。転向を決意した理由をハ・ジェフンは「怪我が最も大きな理由だ。2019年以降は、心理的に辛い時間を送ってきた。昨年8月、オリンピックのリーグ中断期間の間、監督がまず野手転向を提案してくれた」と説明した。そして先週のメディカルチェックの結果、肩の負傷が良くならず転向を決意したという。

 現在所属するSSGは「ハ・ジェフンは打者として多くの経験を積んでいる。パワーとコンタクトに優れた打撃能力を持ち、守備と走塁も一定のレベルにある。右打ちの野手として活用できる」と評価している。NPBでの経験も生かし、今度は野手として花を咲かせることができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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