奥川、紅林、宮城が2年目で日本シリーズに… 大豊作“朗希ドラフト”の主役たち

「外れ外れ1位」と「2位」が大当たりのオリックス

 さらに、石川昂也内野手(東邦高)には中日、オリックス、ソフトバンクが入札し、中日が引き当てた。石川昂は1年目から1軍14試合に出場し打率.222。今季は左尺骨を折る故障で1軍出場なしに終わったものの、新任の立浪和義監督が大きな期待をかけている。

 石川昂を外したオリックスは、さらに河野竜生投手(JFE西日本)の抽選で日本ハムに敗れ、外れ外れ1位として指名したのが興南高の宮城だ。今季13勝の活躍は、オリックス25年ぶりの優勝に欠かせなかった。さらに2位の紅林(駿河総合高)は昨季最終盤で1軍デビューし、今季は遊撃を守って開幕スタメン。136試合で10本塁打を記録し、守備も試合に出ることで大きく成長した。現状、このドラフトで最も成功した球団といえるのではないか。

 DeNAは森敬斗内野手(桐蔭学園高)、広島は森下暢仁投手(明大)を1本釣り。森下は1年目に10勝3敗で新人王。今季は東京五輪の日本代表入りして金メダルを獲得した。森は2年目の今季、44試合に出場し打率.194と出番を増やしている。楽天が外れ1位で獲得した小深田大翔内野手(大阪ガス)は昨季、112試合で打率.288を残し新人王投票で僅差の2位。今季も121試合に出場とチームの顔だ。

 実に11球団が高校生を1位入札した。佐々木朗希が大きな目玉だったこのドラフトは、わずか2年で新たな展開を見せている。“朗希世代”からは今後も目を離せそうにない。

(Full-Count編集部)

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