誤算相次ぎV逸の原因に… 8年ぶりBクラスに沈んだソフトバンクの助っ人診断

ソフトバンクのグラシアル(左)と退団したレイ【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのグラシアル(左)と退団したレイ【写真:藤浦一都】

キューバ人野手のデスパイネとグラシアルが期待通りにいかず…

 2021年のプロ野球もレギュラーシーズンが終わり、日本シリーズに出場するヤクルト、オリックスを除く10球団はシーズンオフに入った。各球団の外国人たちの働きはどうだったか。今季の成績を振り返り、助っ人診断を行っていこう。今回はパ・リーグで4位に沈み、8年ぶりのBクラスに終わったソフトバンクだ。

【投手】
○スチュワート・ジュニア
11試合0勝2敗0S1H 防御率6.08
○モイネロ
33試合1勝0敗5S14H 防御率1.15
○マルティネス
21試合9勝4敗0S0H 防御率1.60
○レイ
6試合3勝1敗0S0H 防御率2.03

 4投手が在籍したソフトバンクだが、先発の一角として期待されていたレイは前半戦だけで退団。6試合に投げて3勝1敗、防御率2.03と好投していたが、家庭の事情もあって帰国を選択した。スチュワート・ジュニアも継投ノーノーを達成するインパクトを残したが、未勝利と結果には繋がらなかった。

 日本ハムから加入したマルティネスはチームMVP級の活躍。21試合中20試合でクオリティスタートを達成し、規定投球回と2桁勝利には届かなかったものの、防御率1.60と好成績を残した。モイネロは33試合で防御率1.15。ただ、キューバ代表への参加や故障などで離脱する期間も多く、チームにとっては痛かった。

【野手】
○グラシアル
37試合138打数42安打5本塁打15打点 .304
○デスパイネ
80試合261打数69安打10本塁打41打点 .264
○アルバレス
12試合37打数6安打1本塁打3打点 .162

 助っ人野手たちの不振、離脱が優勝を逃す大きな要因となった。グラシアルは5月8日の西武戦で帰塁した際に右手指の骨折と靭帯損傷を負って離脱。そのままシーズンを棒に振ることになった。デスパイネもキューバ代表への参加、怪我と不振での離脱があり、80試合の出場止まり。キューバ人2人は期待通りの活躍とはいかなかった。

 途中加入のアルバレスも2人の穴を埋めることはできず。今季2年連続のリーグ優勝、5年連続の日本一を目指したソフトバンクだったが、外国人には誤算が相次ぎ、イマイチなシーズンだった。

(Full-Count編集部)

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