ヤクルトは配置転換に成功、巨人とDeNAは不安定… セ6球団のクローザーを診断

燕マクガフは5月下旬から抑えに、DeNA三嶋は防御率4点台

 優勝したヤクルトは昨季20セーブの石山が不調。来日3年目のマクガフが5月下旬に抑えに配置転換され、6月には球団記録の月間10セーブをマーク。米国代表として出場した東京五輪後の後半戦も27登板で15セーブを挙げて優勝に貢献した。

 阪神のスアレスは2年連続で最多セーブ投手のタイトルを手にした。5月に月間MVPを受賞するなど序盤戦のチームの快進撃を牽引。黒星は7月1日のヤクルト戦の1度だけだった。

 巨人は昨季19セーブのデラロサが開幕から抑えを務めたが、4月中旬に米国へ一時帰国、6月に怪我で離脱すると、ビエイラがクローザーを任された。外国人最長の32試合連続無失点を記録するなど7・8月度の月間MVPを受賞する活躍だったが、9月に故障で離脱。復帰後も精彩を欠いた。

 広島ドラ1栗林は、2015年のDeNA山崎に並ぶ新人最多の37セーブをマークした。新人記録となる開幕から22試合連続無失点を記録した他、歴代2位タイとなる20試合連続セーブでシーズンを終えた。奪三振率13.93は今季セーブを挙げたセ投手の中で断トツ。圧倒的な投球を続けた。

 中日はR・マルティネスが23セーブをマーク。コロナ禍で調整が遅れていたシーズン開幕当初や、キューバ代表として参加した東京五輪予選期間中などは祖父江や又吉が代役を務めた。最も苦労したのはDeNA。昨季途中からクローザーを担う三嶋は23セーブをマークしたが、防御率は4.08。7、9、10月の防御率が7点台で好不調の波が激しかった。

(Full-Count編集部)

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