配置転換、2軍降格、2桁勝利は4人のみ… 今シーズンの開幕投手たちは“受難”の年に
巨人菅野は6勝7敗、阪神藤浪はシーズン途中に中継ぎに配置転換
12投手の中で最も活躍したのはオリックスの山本だ。今季は18勝、防御率1.39、206奪三振、勝率.783、4完封をマーク。最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、勝率第1位、そして沢村賞と投手5冠を達成し名実ともに“日本のエース”の称号を手にした。
先発投手として評価を受ける「2桁勝利」を達成したのは山本を含め、パ・リーグでは西武・高橋(11勝9敗)、日本ハム・上沢(12勝6敗)、セ・リーグでは広島・大瀬良(10勝5敗)の4人だけだった。シーズンの日程、ローテ再編などもあるがエース同士の投げ合いを制しての2桁勝利は価値あるものといえるだろう。
チームとして“誤算”だったのは昨年14勝を挙げ最多勝に輝いた巨人・菅野。今季は怪我などもあり4度の登録抹消を経験。シーズン後半に復調の気配を見せたが6勝7敗と不本意な成績に終わった。阪神・藤浪も不振が続きシーズン途中に中継ぎに配置転換された。
また、ソフトバンクは昨年最多勝、最高勝率の2冠に輝いた石川が初の規定投球回に達したがリリーフもこなすなど好不調の並が激しく負け越し。石川と同じく昨季最多勝の楽天・涌井は3、4月にチームトップの4勝を挙げ好スタートを切ったが、その後は不振で登録を抹消されるなど結果を残せなかった。
(Full-Count編集部)